英語の動詞には「自動詞」と「他動詞」があります。
あまり意識していない人もいますが、実はこの違いは英語をやる上で非常に重要で、「自動詞」と「他動詞」を見分けられるようになると文法問題の攻略や読解においてとても役に立ちます。
この記事では「自動詞」と「他動詞」の見分け方を解説します。
「自動詞」とは?
「自動詞」とは後ろに「目的語を持たない動詞」です。
5文型でいえば「SV」のみで完結します。
例えば「run:走る」や「fly:飛ぶ」が「自動詞」です。
「他動詞」とは?
「他動詞」とは後ろに「目的語を持る動詞」です。
5文型でいえば「SVO」になります。
例えば「eat:食べる」や「fly:飛ぶ」が「他動詞」です。
「自動詞」と「他動詞」の見分け方
自動詞と他動詞の見分け方は、「自然に『何を?』、『誰を?』とツッコミを入れられるかどうか?」で判断可能です。
「何を?」「誰を?」と聞ける動詞は「他動詞」になります。
例をみてみましょう。
他動詞の見分け
上記の「ツッコミを入れられる」他動詞をみてみましょう。
eat:食べる
例えば「eat:食べる」でみてみましょう。
「私は食べる」と誰かが言った際に、「何を?」とツッコミを入れても不自然ではないですよね?
よって「eat」は「他動詞」になります。
このやり方で他の「他動詞」もみてみましょう。
know:知っている
「私は知っている」に対して「何を?」、「誰を?」とツッコむことが可能です。
よって「know」は「他動詞」になります。
see:見る
「私は見る」も「何を?」、「誰を?」とツッコむことができます。
よって「see」は「他動詞」です。
自動詞の見分け
「自動詞」は「何を?」、「誰を?」という「ツッコミを入れることができないもの」です。
例をみてみます。
run:走る
「私は走る」という文章に対して、「何を?」「誰を?」というツッコミは不自然ですよね?
よって「run」は「自動詞」になります。
grow:成長する
「grow」は「成長する」という意味です。
「私は成長する」に対して「何を?」、「誰を?」というツッコミはできません。
なので「grow」は「自動詞」になります。
fly:飛ぶ
「私は飛ぶ」に対しても「何を?」、「誰を?」というツッコミは入れれないかと思います。
よって「fly」も「自動詞」になります。
もちろん例外もある
大抵の動詞は上記で説明した「『何を?』『誰を?』とツッコミを入れられるか」で判別がつきますが、中には例外もあります。
例えば「enter:入る」は「何を?」、「誰を?」とツッコミが入れられませんが、実が「他動詞」です。
それほど数も多くないのでこれらは例外として都度覚えていく必要があります。
「自動詞」と「他動詞」の見分けがつくと何がいいの?
「自動詞」と「他動詞」を見分けられると、「正確な文章であるか」という判別ができるようになります。
例えば、
「I live Tokyo」
という文章は正しいでしょうか?
実はこれは間違いで、正しくは「I live in Tokyo」が正しいです。
これは「自動詞」である「live」は後ろに直接動詞を持つことができないため、「I live Tokyo」は誤りになります。
このような「自動詞」が後ろに目的語を持つためには前置詞が必要になります。
要は「自動詞」には「〜を」、「〜に」といった意味を持っていないため、前置詞の力を借りることで目的語を持てるようになるというわけです。
逆に言えば、「I go to School」のように動詞の後に前置詞を伴って目的語をもつ動詞は「自動詞」であるといえます。
この例の「go」も「自動詞」です。
まとめ
ここまで「自動詞」と「他動詞」の見分け方をみてきました。
簡単な方法ではありますが「何を?」「誰を?」とツッコミを入れられるものが「他動詞」であると理解しておくと、だいぶスッキリするかと思います。
普段から「これは自動詞?、他動詞?」と意識しておくと、より理解が深まります。
英文法問題では「自動詞」の後ろに、直接目的語をおくような引っ掛け選択肢がよく出ますが、こういった問題も「自動詞」と「他動詞」の区別がついて入れば一瞬で解くことが可能です。
単語を覚える際には常に意識しておくことをオススメします。自動詞と他動詞の見分け方を超わかりやすく解説!