・TOEICの勉強って何からやればいいの?
・できればお金をかけずにスコアをあげたい
こういった疑問を解消します。
TOEIC学習は正しいやり方で学ぶことが大切です。
間違った学習方法では時間をかけたのに無駄になってしまうことにも繋がりかねません。
今回はTOEICを独学でも正しく学べる方法をご紹介します。
本記事を参考にすれば高額なスクールに通うことなく、効率的にTOEICのスコアを伸ばすことが可能です。
[jin_icon_check color="#e9546b" size="18px"]記事の内容
・TOEIC試験の概要
・現状把握の重要性
・失敗しない参考書の選び方
・実際に行った独学方法
記事の信頼性
独学のみで300点から800点までスコアを伸ばしています
目次
独学をする上でTOEIC試験を知る
TOEIC試験の全容を知っておくことはTOEICの独学をする上でとても大切になります。
敵を知らなければ対策を考えることも難しいです。
ここからはTOEICのパート別の説明と対策を中心にまとめています。
まずTOEIC試験はリスニング495点、リーディング495点の合計990点が満点になっています。
リスニングが50%を占めていることからも大学受験までの英語とは異なり、リスニングに重きを置いていることがわかるかと思います。
TOEICではPart1からPart7までありますが、Part1からPart4がリスニング、Part5からPart7までがリーディングになります。
それぞれのPartの配点、難易度、勉強のコスパは以下の通りです。
問題数 | 難易度 | 勉強のコスパ | |
Part1 | 6問 | 簡単 | 中 |
Part2 | 25問 | 簡単 | 高 |
Part3 | 39問 | 中 | 中 |
Part4 | 30問 | 中 | 中 |
Part5 | 30問 | 簡単 | 高 |
Part6 | 16問 | 中 | 中 |
Part7 | 54問 | 高 | 低 |
手っ取り早く点数を上げるためにはコスパ順に「Part5」→「Part2」→「Part1」→「Part6」→「Part3」→「Part4」→「Part7」と進めていくと効率よく点数を上げることができます。
以下では各パートの内容と対策を記載します。
Part1
Part1はリスニングの写真の読み取り問題です。
気をつけるべきは進行形です。
例えば写真でメガネを装着している人がいた際に、「putting on glasses」とあったとします。
これは実は間違いで進行形は「まさに今装着している」状態を意味します。
メガネを持ってかけようとしている写真であれば正解になりますが、そうではなく身につけている状態の場合にはこの選択肢は間違いになります。
Part1に関しては6問しかなく難易度も他のパートに比べて低いため特に対策をする必要はないでしょう。
Part2
Part2はリスニングの応答問題です。
短めの質問に対して、適切な答えを返すという形式の問題です。
このPart2は比較的テクニックが通用します。
例えば、
・最初の1文を聞き逃さない
・付加疑問詞に対する答え方
・同じような音が出たら不正解の確率が高い
といったテクニックがあります。
この辺りを意識して練習しておくと高得点が狙いやすいです。
テクニックが気になる方は「直前の技術」という本に色々載っているのでみてみてください。
Part3
Part3は会話を聞き取る問題です。
リスニングパートの中では割と難易度が高めな部類です。
ただ実はTOEICではリスニングパートはそれほど何度が高くないと言われています。
その理由は選択肢があまり難しくないためです。
完全に聞き取ることは難しいのですが、半分くらい聞き取れていれば7割は正解できると思います。
この半分を聞き取るために大切になってくるのが「先読み」になります。
「先読み」とは音声が流れる前に設問をみておき、聞かれそうな部分をあらかじめ予想するテクニックです。
ちなみに僕は、
・選択肢は読まず設問2と設問3のみを見る
・選択肢の中に曜日や時間があれば注意する
などを心がけています。
詳しくは以下で解説しているので気になる方は参考にしてみてください
>>TOEICのPART3とPART4の先読みのやり方を詳しく解説!
Part4
Part4はPart3とほぼ同じくらいの難易度です。
Part3とは違い会話形式ではなく、1人の人がひたすら喋るようになっています。
形式としてはラジオのパーソナリティーなどが多めです。
こちらもPart3と同様に先読みが大切になります。
Part5
Part5は文法問題です。
難易度はそれほど高くないですが、テクニックが使いやすいため勉強量に応じて伸ばしやすいコスパの良いパートになっています。
こちらもPart2同様に「直前の模試」という参考書のテクニックが有効です。
Part6
Part6も文法問題ですが、長文の中で出てくるためあまりテクニックは通用しません。
Part5とPart7の間のようなパートです。
文章を早く読む力が問われるので、Part6に絞って学習するよりかは、Part7の対策をしっかりとすることが重要になります。
Part7
Part7はリーディング問題です。
TOEICにおいてもっとも難しく、スコアをあげるためには多くの時間が必要になります。
まずは他のパート対策をしっかりとして、最後に学習するのがオススメです。
TOEICの独学において最も大切なことは現状を知ること
TOEICの独学においては、自分の現在地(スコア)を知ることが最も重要です。
ここができていないと自分にとっての適切な学習ができません。
例えば単語レベルが怪しい状態でいきなり長文読解の勉強をしても、単語の意味を調べるために頻繁に止まってしまい効率的な学習にはならないです。
そうではなく今の点数に応じて、
現在が300点→基礎力が足りていないので単語・文法から取り組む
現在が600点→基礎はできているので模試など演習問題を中心に取り組む
といった形で今の自分の現状にあった学習をすると効果的にスコアを伸ばすことができるようになります。
スコアを知るためには一度TOEIC試験を受けてみることをオススメします。
ただしTOEIC試験は2ヶ月に1度しか行われていないため、すぐに自分の現状が知りたい方は最新の公式問題集を1冊だけ購入して試してみることでも代用可能です。
失敗しないTOEIC参考書の選び方
独学においては参考書選びが非常に重要です。
TOEICに適切でない参考書を使ってしまうと効果が現れにくくなってしまいます。
同じ時間学習したとしても結果が異なるなら、より効果が高い方がいいですよね。
ここからは単語帳と問題演習に分けて適切な参考書の選び方をお伝えします。
TOEIC対策に適切な単語帳
TOEIC対策における単語帳の選び方ですが、TOEICに特化しているものを選ぶことが最重要です。
TOIECには独特なルールがあり、マイナスなイメージの言葉はほぼ出ません。
例えば「bully(いじめる)」といった単語です。
このような単語はTOEICにおいては覚える意味がないので、こういった単語が多い単語帳は控えましょう。
僕の過去の失敗談になりますがTOEICの学習を始めたばかりの頃の僕は、受験用に使っていた「DUO3.0」をTOEIC対策に使用していました。
「DUO3.0」自体は良い単語帳なのですがTOEIC対策としては微妙で、TOEICに出ない単語も多く掲載されています。
今振り返れば少し無駄でした。
ではどの単語帳がいいかというと、結論は「金のフレーズ」です。
この「金のフレーズ」はTOEIC対策に特化している単語帳でTOEIC界において定番となっている単語帳です。
これ一冊完璧にできれば単語に関してはほとんど問題ありません。
僕も使用しているので気になった方は特徴や使い方をみてみてください。
『金のフレーズ』の特徴と使い方【TOEIC800ホルダーが解説】
TOEIC対策に適切な問題集
単語を押さえたらその後は質の高い問題演習を積むことが大切です。
ではどんな問題集がいいかというとズバリ「公式問題集」になります。
TOEICの公式問題集は問題のクオリティが高く解説も丁寧です。
実際に僕は半年間、単語帳と公式問題集5冊をしっかりやったところ300点から600点まで上げることができました。
公式問題集は値段が高いことだけネックなのですが、効果が出ない参考書をやるよりはコスパの面で優れています。
この方法であれば独学であっても勉強方法に悩むことはないので「どの参考書がいいのかわからない」という方は公式問題集をとにかく完璧にすることをオススメします。
実際に行ったTOEIC独学の方法
ここからは実際に僕が行った独学方法をご紹介します。
以下のことについて記載しています。
・目標設定
・学習時間
・実際にやったこと
この方法で初回時に受けた300点から785点までスコアを伸ばすことができています。
まずは600点を目指した
TOEIC学習をする上ではまず目標を立てることが大切です。
僕の場合TOEICをやる理由は就活でした。
調べてみたところ600点を取れれば、ES(エントリーシート)にも書くことができ、単位も免除されるということで600点を目標の点数に設定してスタートしています。
スコアを300点あげるために具体的にやったこと
6ヶ月で300点スコアアップをすることができましたが、やったことはかなりシンプルで単語対策と公式問題集だけでした。
「金のフレーズ」と「公式問題集」だけで600点までなら十分可能です。
TOEICに費やした学習時間
学習時間は1日3時間を半年間やったため合計で540時間ほど行いました。
当初は知りませんでしたが、TOEICのスコアは約200時間の学習で100点ほど上がります。
学習の目安として参考にしてみてください。
1ヶ月目は単語対策
具体的に行った学習内容ですがまずは単語帳の「Duo3.0」を使って単語対策を1ヶ月間行いました。
この参考書にした理由は大学受験で使っていたという安易な理由で決めています。
ただ正直にいうと大学受験で使っていた参考書を単語帳に使うことは失敗だったので、オススメはできません。
もし今買うのであれば、TOEIC対策に特化した単語帳である「金のフレーズ」あたりが最適です。
単語対策を終えたらひたすら公式問題集をこなす
当時はどの参考書がいいのかまったくわからなかったので、一番信頼できそうな公式問題集をひたすらこなしていました。
当時は公式問題集が5冊出ていたので、ペースとしては月に1冊くらいですね。
結果的に単語帳+公式問題集の学習を半年間こなしてから受けた2回目のTOEICでは1回目の300点から2倍となる640点になっていました。
信頼性の高い参考書を使ったことが独学での成功に繋がったのかなと思っています。
おすすめのTOEIC独学方法
僕はこれまでに様々なTOIECの参考書を試してきました。
その中で特にオススメなものを紹介します。
あまり多くに手を広げるよりも信頼できる数冊をやる方が効率がいいと思うので、厳選した4冊をご紹介します。
独学であればこれらを使っておけば間違いないはずです。
以下のような順番での使用がオススメです。
①「金のフレーズ」で基礎力をつける
②「直前の技術」でテクニック学ぶ
③「直前の技術」で学んだテクニックで文法問題を解いてみる
④「公式問題集」でひたすら演習
単語対策
金のフレーズ(難しく感じる場合には銀のフレーズを先にやる)
文法問題対策
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
テクニック
TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術
問題演習
TOEIC 公式問題集
500点から800点にあげたTOEIC学習方法
学生時代に600点を取得したことで満足してしまい数年間英語をやめてしまっていました。
結果500点台までスコアが落ちてしまっていたのですが、社会人となり再度TOEIC学習を再開し半年間で800点まで上昇させることができました。
ここでも意識したのは「信頼できる教材を利用する」ということです。
利用したのは「スタディサプリ TOEIC」というリクルートが出しているTOEIC対策アプリで、月額で2980円と高価ではあるのですが「値段ではなく最もコスパがいいものを使いたい」という思いで試してみました。
結果的に使ったのはこのアプリのみでしたが、半年間で300点近く伸ばすことに成功しました。
別記事でこのアプリの特徴や使い方をかなり細かく説明しているので、スコアを短期間でどうしても上げたい方はチェックしてみることをオススメします。
まとめ
ここまでTOEICの独学方法について記載してきました。
結論としては「使う教材を間違えない」ということが大切です。
ここだけ意識できれば独学であってもなんら問題なくスコアを伸ばすことは十分に可能です。
参考になれば幸いです。